DD51牽引緊急燃料輸送列車(2011年4月)

未曽有の大災害となった東日本大震災では、インフラ系統が寸断され特にガソリンが枯渇して燃料輸送が最優先課題となりました。南東北地方への燃料輸送では、被災を受けた東北本線の代替え案として磐越西線経由での輸送が検討され、早急な復旧が行われました。そして2011年3月26日から4月17日までDD51型ディーゼル機関車牽引による燃料緊急輸送が行われました。

4月3日深戸の山の上から俯瞰してみました。まだ雪が残る山々の麓から緊急輸送列車が姿を現しました。

野沢駅を発車した列車がカーブを描いて通過していきました。

荻野~山都間、高郷地区の林間を走るDD51

濁川橋梁を渡ります。背後の山を入れたくて、この角度から撮影しました。

姥堂~塩川間、磐梯山は雲の中

Ωカーブまで追いかけました。まだ雪が残る林道を4WD車で登りました。

靄がかかってスッキリ撮影できませんでした

猪苗代で下り貨物を撮影してこの日は終了しました。


4月6日

この日はまず朝の下り貨物を撮影しました。

上り貨物は赤石沢橋梁、新渡沢橋梁で撮影、水鏡はちょっと厳しかったです

まだ冠雪している飯豊連峰を背景に、一の戸鉄橋を渡るDD51貨物

舞台田は後追いで撮影、SLではありえない構図かな

靄がかかる猪苗代湖を俯瞰してみました

下り貨物は磐梯山を背景に撮影、水田にはハクチョウたちが餌を啄んでいました。そろそろ北帰行の季節です。

重連流しもしてみました

ここからも飯豊連峰がよく見えていました

一の戸鉄橋を渡ります

雪が残る林間を走る貨物列車

野沢~上野尻間の国道オーバークロス前付近を通過

鹿瀬~津川間の林間を通過し、津川駅へ進入します。夕日がDD51を照らしました

早出川橋梁では美しい夕焼けとなりました

夜の徳沢駅ではバカ停でした。

22時前に徳沢橋梁通過、前照灯の軌跡をバルブ撮影してみました


4月10日

早朝、スイッチバックの引き込み線が残る旧中山宿駅を通過する上り貨物列車です

次の上り貨物は三川~津川間のカーブで撮影

豊美の棚田俯瞰から阿賀野川沿いを走る貨物と、後追いでの豊実駅進入です

徳沢駅を通過し林間に入っていきました。ここから線路沿いに道はありません

濁川橋梁を渡ります

磐梯山を背景にDD51重連流し

Ωカーブで線路脇からも撮影、DD51が凛々しいですね

次に下り貨物を大谷川橋梁から撮影しました

深戸橋梁を渡る貨物列車

早出川橋梁では美しい夕日となりました。投網をしていた人も貨物を眺めていました。

第一平瀬踏切から平瀬の集落をバルブ撮影、DD51の灯りの軌跡も入れてみました。深夜の集落の赤屋根がよい雰囲気に撮影できました

踏切を通過するDD51


4月16日

この日が最後の撮影になりました。どうしても撮影したかった月明かりの一の戸鉄橋を渡るDD51貨物、しかし残念ながら貨物が来たとき月は沈んでしまいました。バルブ撮影に切り替えましたが、DD51の灯りの軌跡が一条の希望の光のように感じました。

早朝の猪苗代湖俯瞰、DE10の後補機が付いていましたが深い靄に覆われスッキリしません。

すっかり雪が消えた水田地帯、早朝磐梯山が朝日に照らされていました。

リステル猪苗代の前を通過しました。

もうワンカット追いかけました。ほとんど寝ていなかったため、このラストカットを撮影した後帰途につきました。


今回の緊急燃料輸送では、DD51型ディーゼル機関車8機がその任にあたりました。

 門司機関区  DD51835 DD51852

 吹田機関区  DD51757 DD51759 DD51833 DD511027 DD511188

 愛知機関区  DD51832

新潟までタキ1000が20両輸送され2編成に分割、DD51型機関車2機+タキ10両の4ペアで運用されました。また峠越えではDE10の補機がつくこともありました。運転士の方も訓練されて、3月26日から4月17日まで南東北へ20,000キロリットルの燃料が運ばれ歴史的大量輸送が達成されました。その後この8両はすべて廃車となりましたが、彼らの雄姿と関係者の皆様の御努力は忘れることができません。


(NO.82)

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